結束バンドの使い方

ナイロン66製の結束バンドの耐候性を高める

結束バンドの主材料は、ナイロン66と呼ばれる化学合成樹脂です。

ナイロン66は繊維としては耐摩耗性、潤滑性に優れているためナイロンストッキングの原料とされています。また、合成樹脂の中でも耐熱性や機械的強度が高いため、結束バンドや自動車の部品、電子・電機部品など様々な製品の主材料として用いられています。

しかし、屋内など安定した環境でナイロン66世の結束バンドを使用する際には問題とならなくても、気候や気温の変化の激しい屋外など長期間過酷な環境下で使われる場合には、太陽光に含まれる紫外線や、塩分を含んだ海風による塩害が原因となって劣化が進み、短い期間で破断したり、脱落したりする事例もよく見られます。合成樹脂としての性質から塩素化合物との接触でも腐食が進むという欠点もあります。そのため、使用する環境に応じて耐候性の強い材料を加えて強化したものを使う必要があります。

耐候性を高めた結束バンドとしては、ナイロン66にカーボンブラックを加えて耐紫外線性を高めたものがあげられます。また金属を加えた材質で作られたものもあり、耐候性と強度をともに高めています。さらに、塩化カルシウムや塩化亜鉛などの塩化物も結束バンドの劣化につながるため、こうした塩化物に強い材料を加えたものもあります。このように、屋外での使用にあたっては、価格やサイズだけではなく耐候性について十分な強度を持つものをしようしなければなりません。

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